美容液
◎美容液の種類と選び方
美容液は、その目的によって種類も様々です。
そんな中でも、主流はやはり保湿美容液です。
乾燥しやすい目元や口元を集中的に保湿することで、
結果的にシワやたるみ対策にもなります。
他に、美白美容液、ニキビ用美容液、シワ、シミ用美容液
など様々なものがあります。
美白美容液ではビタミンC誘導体などの美白有効成分が、
メラニンの合成抑制と、定着させないように働きかけます。
それぞれ目的に特化した有効成分が高濃度に配合されて
いますから、肌に合うものを探してみてください。
◎美容液の効果的な使い方
基礎化粧品は医薬品ではないのであまり神経質に
考える必要はありませんが、美容液をあれもこれもと
複数重ねてつけるのはNGです。
一度につける美容液は1種類にとどめ、量も気をつけましょう。
気になるものが複数あれば、朝と夜で使い分けするのが
効果的です。
夜は、肌の再生が最も活発になるお肌のゴールデンタイム
です。
このタイミングを最大限に活かし、昼間は使い難い
こってりとしたテクスチャのものをつけるのも良いです。
セラミド配合美容液は使い方により保湿効果に差がでる
こともあります。
スキンケアに関する知識を深めて、上手な保湿ケアを
行いましょう。
ミルフィーユ保湿
◎手強い乾燥の救世主。重ね保湿でスペシャルケア
乾燥は肌の大敵❢乾燥肌は小じわやくすみ、たるみなど
さまざまな肌トラブルの原因。
保湿の大切さはわかっていても、肌の潤いをキープする
のはなかなか難しいですよね。
そんな手強い乾燥に試したいのがミルフィーユ塗り。
これは乳液と化粧水をミルフィーユのように重ねて
つけていくスキンケア方法。
びっくりするくらい、しっとり、もっちりして朝に
行えば夕方まで効果が持続。
ミルフィーユ塗りはまず乳液を先につけることが
ポイント。
乳液を最初につけるメリットは、乳液がブースターの
役割をしてくれるということ。
肌が柔らかくなれば、後からつけるものが浸透しやすくなり
スキンケア効果が高まります。
肌バリア
◎肌バリアとなる細胞間脂質の働き
角質細胞の構造はよくブロックとセメントに例えられます。
角質細胞同士を角質細胞間脂質が結びつけることで、
内部の水分蒸発を抑え、外部の刺激から守るという
役割があります。
角質細胞間脂質は水を抱える親水基と脂質としての性質を
もつ親油基があります。
水分層と脂質層が交互に重なる形のため、脂質二重層状構造
となり水を挟み込んでいます。
水分層と脂質層が交互にあることで、防御壁になっています。
また比熱の高い水分層は、温冷刺激にたいしても、優れた
緩衝材。
この水と脂が綺麗に並んだラメラ構造が崩れてしまうと
水分が抜けやすくなってしまいます。
乾燥しやすい肌や敏感肌の人はラメラ構造を整えて
保湿することがポイント。
角質細胞間脂質はケラチノサイトの角化の過程で作られる
脂質で、その成分はスフィンゴ脂質の仲間、
セラミド類が半分を占めていて、遊離脂肪酸、
コレステロール、コレステロールエステルなど複数の
脂質で組成されています、!
シミ
◎シミのタイプに合わせたお手入れや治療
シミが気になりはじめたらあなたはどんなケアを
しますか?
大半の人がまず美白化粧品を選ぶと思います。
シミは、紫外線によってメラニンが増えたものなので
美白成分でケアすれば薄くなると考えるのも当然ですが、
実際にはそう簡単にはいきません。
シミには原因やでき方によっていくつか種類があります。
シミのなかでもっとも多いタイプは日焼けの積み重ねに
よってできる老人性色素斑。
このシミの場合は、見えるか見えない程度のごく薄い
段階であれば、美白化粧品が有効です。
ただししっかり定着してしまったものには効果は期待
できません。
そもそも美白化粧品とは、メラニンを作り出すメラノサイト
の働きを阻害するためのもの。
ですから、メラニンが過剰に発生している段階で効力を発揮します。
とにかく保湿が大切
◎やみくもに化粧水をつけてもダメ。水分が浸透するとは
美しい肌の条件に潤いは欠かせません。
美肌効果を期待して、高価なクリームや美容液を
次々と購入している人は多いと思います。
まずは、保湿のしくみを理解して、正しいスキンケアで
潤いのある素肌を目指しましょう。
◎肌の潤いは角質層で守られている
角質層はわすわか0.02ミリの厚さのなかで、角質細胞が
ブロックのように10~20層積み重なり、外部から
アレルゲンなど異物の侵入を防ぎ、同時に内部の
水分の蒸発を防ぐという役割を担っています。
手のひらや足の裏などでは角層がとても厚く物理的な
刺激に強くなっています。
例えば、お風呂に入ったときに水が肌の中に入って
いかないのはなぜか。
肌には外部からの異物の侵入をはばむバリア機能が
備わっていて、細胞同士を密着させることで、
水や異物が肌の中に入り込むのを防いでいます。
ですから、化粧水などで肌の外側から水分のみを
補給しても、角質層深部に入り込むことはなく、
そのままにしておくと蒸発してしまいます。
このとき、角質層に含まれる水分を奪っていくので
過乾燥となることも。
たるみ予防
◉たるみ予防にはシワと同じお手入れを
【原因は同じだから化粧品は1つで大丈夫】
たるみ毛穴、涙袋、二重顎、ほうれい線のいずれも
原因は同じで!コラーゲンの弾力が弱まって脂肪などを
支えきれず、たるんでしまうということ。
さらにシワも、コラーゲンの変性という意味では
同じ原因なんです。
よくたるみ毛穴用、シワ用など、それぞれに対応した
化粧品がありますが、どれもコラーゲンに働きかける
という点では同じはず。
つまり、そういった化粧品を一本、毎日のスキンケアに
取り入れればいいです。
成分的な目安としては、コラーゲンを増やす作用のある
ビタミンC誘導体やレチノールなど。
たるんでしまってから、それを解消していくのは
難しいので、たるみが進行しないよう早めにケアを
始め、予防していくことが一番重要。
【代謝を高めるマッサージも有効】
たるみには、必ずしも老化とはいえない要因が存在します。
血行やリンパの循環が低下してむくんでしまったり
などが考えられます。
もちろんアンチエイジング化粧品を使ったり老化を招く
紫外線をしっかり防いだりする対策は必要ですが、
それ以外にマッサージによって真皮の活性化をはかるのも
効果的。
マッサージには、代謝を高めてむくみを予防し、
皮下脂肪をつきにくくする効果もあります。
ハリや弾力
◉肌にハリや弾力をもたらす食品をとる
【咀嚼回数が増える食材でたるみを予防】
たるみの原因は基本的にシワと同じなので、
抗酸化力の高いビタミンA、C、Eをとると有効。
とくにビタミンCは、老化の原因となる過酸化脂質を
抑える働きもあります。
また最近は、やわらかい食べ物が多くなって咀嚼の
回数や力がそれほど必要なくなったことも
フェイスラインのたるみの一因。
さつまいもやごぼうなどの食物繊維、砂肝のように
硬く歯ごたえのある肉や骨付き肉など、噛む回数が
増える食材を積極的に取りましょう。
【器具を使ったトレーニングも効果的】
フェイスラインのたるみの原因は、コラーゲンの変性
だけではなく、筋肉の緩みとも関係しています。
顔にある表情筋は皮膚にくっついているので、筋肉が
緩むと皮膚もいっしょにゆるみたるんでしまいます。
それを予防するには、筋肉を鍛えるトレーニングが必要。
表情筋エクササイズより、器具などを使うほうが
おすすめ。
なぜなら無理に表情を作る運動をすると余計にシワを
深くしてしまう可能性があるからです。